津田大介×岡本京子 WEBは市民が社会を動かすツールになるのか!?「市民参加のまちづくり」への課題を考えた

2017年4月11日 15時28分 | カテゴリー: 活動報告

津田大介×岡本京子 WEBは市民が社会を動かすツールになるのか!?「市民参加のまちづくり」への課題を考えた

【東京の未来をデザインする 「市民参加のまちづくり」を考える】――岡本京子がホストとなり各界で活躍中のオピニオンリーダーをお迎えする3回連続TALK SESSION。その第1弾が4月8日、世田谷は、カタリストBAスタジオ(世田谷区玉川)を会場に開催され、子育て世代を中心に男女数十名が集まってくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の連続セッションを企画・主催してくださったのは、orange voice(岡本京子を応援する会)のみなさん! この日ゲストにお迎えしたのは、メディア・アクティビストとして、ジャーナリストとして、また今春からは母校である早稲田大学でも教鞭をとられている津田大介さん。まずは、お互いに自己紹介を兼ねながらのいきなりトークセッションとあいなりました。

 

インターネットが社会システムや世論にどのような影響を与え、どう変化していくのか

津田大介さんと岡本京子のトークセッション

ソーシャルメディアを利用した新しいジャーナリズムをさまざまなかたちで実践されている津田さんのお話はスぺシャルで興味は尽きないのですが、あらかじめ津田さんに求めていた命題〈SNSの普及で今や誰でもが発信者になれる時代になったと言われるが、それは果たして社会を動かすツールになるのか?〉には、例えば、早すぎたかも知れないとおっしゃるご自身の著作『ウェブで政治を動かす! 』(朝日新書・2012年)を紹介しながら、昨今のインターネット選挙解禁や18歳選挙権の施行に伴う若者とWEB、SNSを活用した動向に言及。インターネットが社会システムや世論にどのような影響を与え、どう変化していくのかなど、今日のテーマへと進められました。さらにその可能性の具体例として、「保育園落ちた日本死ね!!!」と題した匿名の書き込みが発端となり、待機児童問題に絡む一連の政治の無策、失策が白日のものとなり、政治課題として焦点化されたことを引き合いに出され、少なくともインターネットには表裏、またはフェイクニュースの蔓延などの弊害もあるものの、確実に普通の市民が暮らしの中の不都合を社会化したり問題提起することができる、社会システムをも変革できるかもしれない可能性を内包した、われわれが手にしたツールであることを共有。

 

ワールドカフェ形式のワークショップで、市民参加のまちづくりをみんなで考えた

トークセッション

その後は、カタリストBAスタジオならではの洒落たデザイナーテーブルを組み合わせ、5つの島を設営。島ごとに、否応なくやってくる2020オリンピックイヤーや人口減少にともなう高齢都市東京を豊かなものにするための知恵や気づき、課題を考えあいました。

ワールドカフェ形式で行ったワークショップ後のQ&Aコーナーでは、参加者のうちの最年少者、小学生(男子)から、「いったいぜんたい、なんでインターネットがあるの? 何のため?」といった質問も飛びだして。この根源的な問題に津田さんは、「国同士が戦う戦争というのがあって、情報を集めたりするためにコンピュータ技術が開発された。それが通信と結びついてインターネットが発達したんだ。次に、これを研究者がどんどん活用した。それを今、僕らが使っている、便利で豊かな使い方がいいね」「僕らが、小学校へお話ししにいけるといいね」などと解説。参加者らが、「生まれたときからインターネットがある、そういう世代・子どもたちと暮らしているんだなあ」とあらためて認識することにもなりました。このやりとりをきっかけに、インターネットの普及とセットで問われる「リテラシー教育」や「市民性教育」の大切さ、科学技術の発達が人類社会にどのような影響を与えたのかまで深く考える機会にもなりました。

テーブルごとのワークショップ

私とインターネットとの係わりは、在上海時代、在米国時代に溯りますが、特にFBやツイッターをしていてよかったな、と思ったのは3.11東日本大震災のとき。電話がなかなかつながらない中、娘の無事と所在を確かめることができたからです。そんな日常・非日常を超えて利便さも手にした今、私たちが、本当に「自分たちのなりたい未来を創る主人公」になれるツールの一つとしてインターネットと仲良くなるっていいな、と実感したひと時となりました。

 

WEB時代、来るAI(人工知能)時代の幸せな生き方、働き方とは?!~~

最後に津田さんがおっしゃった「でも、インタ―ネッット弱者への配慮や普及へのサポートを怠ってはならないし、ネットによる発信、情報の交換では、説得されたり説得したりしあうことが足りないこと。今日のセッションのようなリアルの場も用意して、やはり人と人とがであうこと、それなくして民主主義は成立しないし、大事なこと」といった投げかけ(だったと記憶します)が、印象的でした。

「2020年の東京○○だったらいいな」を書きだしたカードを掲げて。この日の参加者のみなさん

東京で、世田谷で、これからみなさんはどんな未来を創りたいですか? 一億インターネット化が現実のものとなった今だからこそ、たくさんの人と出会いたいしお話を聞きたい。WEB時代、そして来るAI(人工知能)時代の幸せな生き方、働き方とは?!~~そんなことに思いをはせながら世田谷のまちを歩いています。